SARAH VAUGHAN (with Clifford Brown) (Emarcy) |
| - Sarah Vaughan |
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Sarah Vaughan (vo) Herbie Mann (fl) Paul Quinichette (ts) Jimmy Jones (p) Joe Benjamin (b) Roy Haynes (ds) 1954/12/18 |
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ジャズ・ヴォーカルというと、まずはサラ・ヴォーンのようなちょっとダークで、しっとり、といったイメージを思い浮かべる人も多いと思う。 かくいう私もそうだったし、今でもそのようなステレオタイプ像を抱き続けているかもしれない。 いわば「小さなクラブ・タバコの煙・黒人歌手・バックで黙々と演奏する粋なジャズマン」といったベタで濃密なイメージなのだが、この『サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン』は、まさにCDのプレイボタンを押した瞬間に、そのような世界が目の前に繰り広げられるのだ。 サラ・ヴォーンの低く粘りのある素晴らしい歌声。 紫煙が漂うかのようなリズムセクションとホーン陣。 ちなみに、ホーン陣はフィーチャーされているクリフォード・ブラウンのトランペットのほかに、ハービー・マンがフルートで参加している。 常に煙草の紫煙が漂いつづけるかのごときムードは、これこそ、ジャズヴォーカルだよな〜、と思わず溜息が出てしまうほど。 目玉は、やはりこのアルバムの代表曲ともいえる《バードランドの子守歌》だろう。 メリハリのある魅惑的なメロディを、サラは低く粘るような声でしっとりと歌い上げてゆく。 途中の各楽器のソロのかけあいは、クリフォードのトランペットばかりが話題にされがちだが、ハービー・マンの少し調子っぱずれなニュアンスを狙ったかのようなフルートも中々良い効果を出している。 そしてサラのスキャット。 あたかも事前に作曲されていたかのような、非常に安定したフレーズ。 落着きつつも、じっとりと情感を込めるサラ。 ちょっと陰鬱で重く粘ったニュアンスが、これまた最高。 やはり、このアルバムは冒頭の《バードランドの子守歌》にグッと耳を引っぱられてしまう。 |
| (2009/05/11) |
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