DREAM OF THE CAMEL (enja) |
| - Christoph Stiefel |
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Christoph Stiefel (p) Michel Benita (b) Joёl Allouche (ds,per) December 2000 & May 2001 |
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クリストフ・スティーフェルというスイス出身のピアニストのリーダー作。 ジャケットで損をしているアルバムだと思う。 パッとしないB級テイストな砂漠のイラストのジャケットなのだ。 いかにも、ディスク・ユニオンで、ダンボールに入れられて1枚500円ぐらいで投げ売りされているCDのような雰囲気がムンムンと漂っている。 しかも、1曲目のタイトルが《サトリ》ときたものだ。 聴く前から興味を失う要因がたっぷり。 もし、ショップの店頭でこのアルバムに出会っていたら、きっと真っ先に買う候補から除外しているアルバムだと思う。 このアルバムを知ったのは、店頭ではなく、人に勧められて。 けっこう良い内容なので聴いてみてください、とのことだったので聴いてみたら、たしかにジャケットから受けるイメージを上回る内容ではあった。 内容は、“いかにもヨーロッパ的なピアノ・トリオで…”なんて書くと、手抜きだと思われてしまいそうだが、でもやはり“いかにも”なピアノトリオなんだよなぁ。第一印象は。 躍動感やエネルギー感よりも、知性や叙情性のほうが前面に出ているピアノとアンサンブル。 エレガントだが、ハードバップ的なピアノ・トリオを期待すると裏切られる。 このアルバムの独特な雰囲気を形成しているのは、ジョエル・アルーシュのドラムの功績が大きいと思う。 煽るタイプのドラムではない。 図形的にリズムの骨格を精密に組み立ててゆくタイプのドラムだ。 “いわゆる普通の4ビート”的なシンバル・レガートのような丸みは感じさせないかわりに、直線的でタイトなリズムが奏でられている。 あまり前面に出てくるタイプのドラムではないが、アクセントのつけ方の面白いドラマーだと思う。 このようなドラムに、クリストフ・スティーフェルの少々甘くて叙情的なタッチのピアノが絡むので、甘くて苦い独特の雰囲気が生まれている。 この雰囲気は、ジャケットの砂漠のようなイメージではないことだけは確かだ。 最初は、静謐な《テイク・ファイヴ》のアレンジがあざとすぎて、あまり好きになれないアルバムだったが、最近は聴き慣れてきたせいもあるのだろう、こういうピアノトリオも時にはいいじゃないかと思うようになってきた。 |
| (2003/10/14) |
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