ALONE WITH THREE GIANTS (Novus) |
| - Marcus Roberts |
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Marcus Roberts (p) 1990/06/03 |
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これはかなり快感指数の高いピアノ・ソロだ。 ジェリー・ロール・モートン、 デューク・エリントン、 セロニアス・モンク。 3人の「ピアノ・ジャイアンツ」が作曲したナンバーを丁寧に紡いでゆくマーカス・ロバーツ。 モートンはともかく、エリントンとモンクのタッチは、ゴリン! ガツン! とまるでピアノが悲鳴をあげるほどに強い。 しかし、マーカスは、まるで絹ごし豆腐のような滑らかなタッチで紡いでゆく。 もちろん、鍵盤の表面を優しく撫でるようなヤワな弾き方ではない。 マーカスのピアノのタッチも、柔らかく沈んでゆくような重さがある。 しかし、エリントンやモンクのような音のアタック感や、胸にズキンとくるような成分は慎重に廃し、彼らピアノ巨人が持つ攻撃的なアクを丁寧にすくい取っている。 もちろん、《クレイヴ》のように意図的にゴリゴリと左手のアタックを強調した奏法もあるにはある。 しかし、どの演奏も、耳に痛い成分はほとんど感じられず、エリントンやモンクと名前を聴いただけで尻ごみをしてしまう人にも安心しておススメすることが出来る演奏内容だと思う。 タッチのみならず、ノリもスムース。 特にモンクが得意とする、意図的に演奏の流れをせき止めるかの如きギクシャクさは皆無で、むしろ、時間の流れに美しくシンクロしてピアノが流れてゆく様が心地よさに拍車をかける。 それでいて、本質的には彼のピアノは心地よい重さをキープし、ジェリー・ロール、エリントンやモンクのエッセンスを失うことなく、エレガントなピアノソロ作品に仕上げているところが見事。 アルバム頭の《ジャングル・ブルース》から、早くも陶酔の境地に誘われることだろう。 |
| (2009/06/21) |
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