SHADOWS AND LIGHT (Asylum) |
| - Joni Mitchell |
disk 1
disk 2
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Joni Mitchell (vo,g) Jaco Pastorius (b) Michael Brecker(ts) Pat Metheny (g) Lyle Mays (key) Don Alias (ds) 1979/09/10 |
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ジョニ・ミッチェルの最高傑作であると同時に、不出生のベーシスト、ジャコ・パストリアスの極上の仕事っぷりを記録したディスクでもある。 ジョニがジャコを雇った理由は、「俺はルートを弾かないぜ!」の一言だったという。 ま、この話は半ば伝説と化しているので、どこまで本当なのかはわからないが、いずれにしても、ジョニのベーシストへの要求、こだわりはかなりのものだということは確か。 単にルート(コードの根っこの音)を中心とした保守的なベースラインを弾くアプローチには飽き足らず、自分を鼓舞し、より豊かなイマジネーションを与えてくれるベースを欲したのだろう。 彼女の要望通り、アルバム『ミンガス』でのジャコは、単に伴奏の域を超えた自分を触発する演奏をした。 さらに次作のライブ盤の本作。 ジョニ・ミッチェルのキャリアの集大成というべきこのライブ盤の本作でも、イマジネティヴで奔放なベースプレイを発揮している。 彼の「電気チェロ」とでもいうべき、中域の伸びのあるベースの音色とジョニの歌声は、とても相性がよく、伴奏というよりは「第2の主役」といえるほどに目立ったベースワークであるにもかかわらず、両者は個性を殺しあうことなく、見事に溶け合っている。 このライブの面子の人選はジャコ。 当初、テナー・サックスはショーターを考えていたらしいが、契約の関係上ウェザー・リポートのメンバーが複数いるとまずかったらしいので、マイケル・ブレッカーに落ち着いたようだ。 しかし、これで結果的に正解だったのかもしれない。 当時はまだまだ無名な新人に近かったブレッカーだが、すでに歌伴ながらもなみなみならぬセンスを発揮している。 ブレッカー以外にも、パット・メセニー(g)、ライル・メイズ(key)、ドン・アライアス(ds)と、今振り返ると、豪華なメンバー揃い。 ちなみに、キーボードは最初はハービー・ハンコックに白羽の矢が立っていたようだが、スケジュールの都合でNGになったらしい。 映画の出だしを彷彿とさせる思わせぶりなイントロダクションから、《フランスの恋人たち》へなだれ込む瞬間がいつ聴いても鳥肌だ。 クローズされていた視界が一気に広がってゆくような感触に感動。 スケールの大きな雄大な音楽が一気に展開されてゆく。 そう、このライブ演奏の気持ちよさは、演奏の密度はかなり濃いのだが、同時にどこまでも開けてゆくような広がり感をもたずさえているところにあるのだ。 才能ある素晴らしきミュージシャンたちを率いたジョニの最高のパフォーマンスが2枚のディスクに封じ込められている。 ジャコ・ファンのみならず、メセニー好き、ブレッカー好きも、このアルバムの素晴らしさを是非味わって欲しい。 |
| (2009/06/06) |
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