CHARLES MINGUS PRESENTS CHARLES MINGUS (Candid) |
| - Charles Mingus |
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Charles Mingus (b) Ted Carson(tp) Eric Dolphy(as,bcl) Dannie Richmond (ds) 1960/10/20 |
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この一体感は驚異。 音の圧縮感も圧巻。 たった4人でこのサウンドだ。 ミンガス以下、3人の精鋭ジャズマンがまるでミンガスの手・足・口となって[ミンガスという音楽]を作り上げているようだ。 というより、分身の術でミンガスが4人となり、4人のミンガスが自分の音楽を100パーセント理想的なカタチで具現しているかのようだ。 とくに、ドラムスのダニー・リッチモンドの貢献が大きい。 親分の意図を理解し、かつ親分の気分を瞬時に察知し、気持ち悪いほど親分・ミンガスのベースとピタリと一致したリズムコンビネーションを生みだす。 このアルバムの演奏に限ったことではないが、彼こそ、まさにミンガスの手足だ。 もし、ミンガスにもう2本ずつ手足が生えていれば、ダニー・リッチモンドのようなドラムを叩くに違いない。自分のベースにもっとも効果的に引き立たせてくれるドラミングだからだ。 圧倒的な密集感、一体感を誇るグループ表現の本作ではあるが、『ジャズ・ホット』というジャズマンのインタビューを集めた本によると、じつは、このレコーディングの直前は、ちょっとしたイザコザがあったという。 首謀者はトランペットのテッド・カーソン。 ギャラの件に関しての抗議で、彼はドルフィーを誘い、ミンガスに対してレコーディングのストというカタチで抗議をしたということが記されている。 それにしても、そんなイザコザや行き違いなど微塵も感じさせないほどの見事に一致したアンサンブル、そして特に1曲目と4曲目における突進感は凄まじい。 ミンガスのリーダーとしての統率力な並々ならぬものがあるが(メンバーを殴ったりもするし)、4人という少人数編成を統率するだけではなく、それを超えたハプニング、そしてそのハプニングがもたらすインパクトまでをも計算に入れたかのごとくのバンドリーダーっぷりはやはり見事。 4人が4人以上の働きをしていることは言うまでもない。 アーカンソー州リトルロック事件の“主人公”、黒人差別主義者のフォーバス知事を皮肉り馬鹿にした《フォーバス知事の寓話》や、ミンガスのベースとドルフィーのバスクラリネットによる“楽器同士”の会話で有名なアルバムではあるが、「なるほど、この曲がそうか」と文字知識を音で確認して満足するだけではなく、このアルバム全編にみなぎる叩きつけるような音圧も、大音量で全身にビシビシと浴びて欲しい。 私からのオススメは、世評とは違うかもしれないが、1曲目《フォーク・フォームズ No.1》と、ラストの《汝の母、もしフロイトの妻なりせば》の2曲だ。 |
| (2003/06/26) (2009/11/28 加筆修正) |
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