BAGS OPUS (United Artists) |
| - Milt Jackson |
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Milt Jackson (vib) Art Farmer (tp,flh) Benny Golson (ts) Tommy Flanagan (p) Paul Chambers (b) Connie Kay (ds) 1958/12/28-29 |
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こういう音源を珈琲の似合うジャズと言うのだろう。 いや、珈琲、木目のインテリアといった、ジャズ喫茶的な空間で聴くからこそ、良さが染みてくるアルバムとでもいうべきか。 ミルト・ジャクソンのリーダー作だが、ベニー・ゴルソン&アート・ファーマーコンビの邂逅アルバムでもある。 ミルトのヴァイブはウエス・モンゴメリーのギターにしろ、マイルス・デイヴィスのトランペットにしろ、ジョン・コルトレーンのテナーサックスにしろ、どんなに個性の強いプレイヤーの演奏にも溶け込んでしまう親和性の高さを誇る。 それでいて、一つに溶け合った音色に埋没するというわけでもなく、その音の中からは「ミルト!」としか言いようのない存在感をも放つところが、さり気なく凄い。 したがって、彼は、誰とでも共演できるだけのキャパシティがあるだけではなく、相手の中に溶け込みながらも、自分自身の個性をキチンと出せるだけの音の存在感があるのだ。 このアルバムは、《クリフォードの思い出》や、《ウィスパー・ノット》といったベニー・ゴルソンの曲を取り上げていることからも分かるとおり、ゴルソン色の強い内容となっている。 しかし、やっぱりミルトの味がじわじわと湧きでているところが、ミルトのリーダーアルバムらしい。。 強烈に主張するわけでもないのに、ミルト色が色濃く漂うこの雰囲気。 もとより、ゴルソン=ファーマーのコンビは2管が繰り出す音のアレンジが美しいが、これにミルトのヴァイブが加わると、さらに美しいハーモニーの誕生だ(ハーモニーは3音以上の音の重なりをいうので、ゴルソンとファーマーの2管の音だけでは、ハーモニーとは言わない)。 演奏に溶け込み、なおかつ、ふくよかさを加え、どんな相手の土俵の中でも、きちんと自分を出せるミルトのヴァイブ。 やっぱり、この人は名手だ。 そして、もう一人の名手、トミー・フラナガンの演奏の影となりながらも、しっかりと骨格を形成する柔軟なピアノにも感服。 ヘヴィでガツンとくる要素は無く、むしろ柔らかく極上のリラクゼーションを提供してくれる。 だからといって、緩いBGMとは無縁な、最初の一音から最後の一音まで聴かせてしまう演奏。 さらに、名曲揃いで名演揃いな文句のつけどころのない内容。 やはり、『バグズ・オパス』は、珈琲の似合う極上ジャズだ。 |
| (2008/07/23) (2010/01/02 加筆修正) |
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