KEYSTONES! (Xanadu)
- Red Garland

  1. Autumn Leaves
  2. It's Impossible
  3. Daahoud/New York Theme
  4. I Cared For You
  5. It's All Right With Me
  6. Green Dolphin Street/New York Theme

Red Garland (p)
Leroy Vinnegar (b)
Philly Joe Jones (ds)

1977/05/12
San Francisco

う〜む、これはかなり忍耐を強いられる1枚だ。
ハッキリ言ってしまうと、相当に“雑”な演奏に聴こえる。
「これって、本当に、あのレッド・ガーランド?」
と疑ってしまうほどの、ヒドイ演奏だ。

リロイ・ヴィネガーがプライベートに録音していた音源をアルバム化したということもあって、音はそんなに良くない。
しかし、理由は音の悪さではないと思う。

ガーランドは、何に急いているのだろう?
いつになく荒々しいピアノを弾いている。
この荒々しさ、良く言えばパウエル的なのかもしれない。
しかし、単に落ち着きと集中力を欠いた、勢いだけの演奏といったほうが近いかもしれない。

また、フィリー・ジョーのドラムソロをどの曲でもフィーチャーし過ぎなアレンジも良くないのかもしれない。

もちろん、ドカドカドカドカ!!と迫力のあるフィリー・ジョーのドラム・ソロは悪くはないが、曲の度に聴かされると、いい加減飽きてくる。

その上、ドラムとピアノの小節交換の度にガーランドが弾くフレーズは、いつもテーマの一部ばかり。 《枯葉》の頭の4音、《イッツ・オールライト・ウィズ・ミー》の頭の4音と、こればかり。
しかも雑に“弾き殴って”いるので、もう「いい加減にしてくれ」って感じすらする。

耳慣れたスタンダード曲が目白押しの選曲。
そして、ドラムがフィリー・ジョーで、ベースがリロイ・ヴィネガー。悪かろうはずの無い一流のパーソネルだが、必ずしもこの組み合わせが功を奏したとは思いがたい。

マイルス・クインテットで見せたピリッ!とした集中力。
プレスティッジに残した一連のレコーディングで聴くことの出来る“粋”な味わい。
これらガーランドの面影は、このライブ演奏には残念ながら認められない。

(2003/05/26) 


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