OUTWORD BOUND (Prestige) |
| - Eric Dolphy |
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Eric Dolphy (as,bcl,fl) Freddie Hubbard (tp) Jackie Byard (p) George Tucker (b) Roy Haynes (ds) 1960/04/01 |
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かつては『惑星』という邦題で日本盤が売り出されていたこともあるという、エリック・ドルフィーの初リーダー作。 ドルフィーの作品の中では聴きやすい部類に入る1枚といえるが、そのぶん私のような重度のドルフィー・マニアな私にとっては、少々喰い足りない1枚ではある。 リズム・フィギュアは、きわめてフツーのハードバップな4ビート。 だからこそ、オーソドックスなハードバップとドルフィーというジャズマンの距離感を測るにはもってこいで、ドルフィーというプレイヤーの特質を知るには十分な内容ではある。 だからといって、フツーのハードバップのリズムから彼が浮いているというわけでもなく、キチンと違和感なく溶け合っていることにも注目。 つまり、彼はオーネットのような突然変異的な語法でいきなりジャズ界に出現したのではなく、あくまでビ・バップの語法をマスターした上で、それを下敷きにした上で独自の語法を開拓していった人なのだ。 ま、このことは、さまざまなジャズ書やライナーで言われていることなので、あまり多くは繰り返さないが、音としてもっとも実感できるのは、このアルバムや『ファー・クライ』が最適だろう。 テーマの前半のリフをバスクラで奏でる《グリーン・ドルフィン・ストリート》が人気だし、実際にこれを聴いてドルフィーに関心を持った女性も何人か知っている。 ある意味、《グリーン・ドルフィン》は、このアルバムの"顔"なのかもしれない。 あとは、フルートのバラード、《グラッド・トゥ・ビー・アンハッピー》も耳に心地よいためか人気が高い。 しかし、私は後年、繰り返し演奏し続けた《G.W.》や《レス》が好きだし、是非、今後ドルフィーを聴き続けてゆこうと思う人は、この2曲を聴きこんで、ドルフィー観賞の"基礎耳"を築いて欲しい。 この時期、初期の演奏は、非常にオーソドックスで聴きやすいが、とてもドルフィーらしさのあらわれた曲、演奏であり、とくに《レス》のアルトでのソロは素晴らしい。 スピード感、特異なフレージングとアーティキュレーション。 ドルフィーにしか表現できない独特な音色、演奏は、こちらの耳と脳を心地よく刺激する。 ドルフィー入門に最適。しかし、この1枚では終わらないで欲しい。 あくまでこのアルバムは入り口。まだまだドルフィー・ワールドは奥の奥まで続いているのだから。 |
| (2009/11/15) |
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