OUT THERE (Prestige) |
| - Eric Dolphy |
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Eric Dolphy(as,bcl,fl) Ron Carter(cello) George Duvivier(b) Roy Haynes(ds) 1960/08/15 |
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エリック・ドルフィーの“彼方へ(アウト・ゼア)”。 このアルバムは、なんといっても1曲目でしょう! タイトル曲、《アウト・ゼア》。 たっぷりと、ドルフィーのアルトサックスを堪能出来る。 同時に、彼独特の不思議な世界観も堪能出来る。 ジャケットのイラストを「キリコとダリを足して2で割って、もっとヘタにした」と形容したのは、ジャズ喫茶「いーぐる」のマスター・後藤雅洋氏たが(『ジャズ・オブ・パラダイス』)まさに、ジャケットのイメージと音楽の肌触りが一致している。 未知の世界にグングンと突き進んでゆく感じがたまらなくスリリング。 ドルフィーのアルト・サックスは、ビ・バップ特有のウネウネとした感触の旋律に、さらに加速度と振幅の多い強弱が加味された感じ。 また、フレーズの跳躍の激しさがプラスされ、時折、音程をベンドさせることによって、まるで人や動物の声を彷彿とさせる、「肉声感」の強い音色を出すところが魅力だ。 このタイトル曲においては、比較的長い時間、ドルフィーはソロをとっているにもかかわらず、ジョージ・デュビビエのベースソロにバトンタッチされた瞬間、「え〜、もう終わり!?」と、残念な気持ちになるのは私だけではないと思う。 ドルフィーのアルトを堪能出来ることは勿論だが、ロン・カーターのヘタウマ(?)なチェロも不思議な世界感を形作ることに一役買っている。 また、柔らかく地面に吸い付くような音色で、確実に一歩一歩演奏をプッシュしてゆくジョージ・デュヴィヴィエのベース、そして、よく聴くと、いたるところで、小技、大技を炸裂させているロイ・へインズのブラッシュ・ワークも、効果的なテンションを生み出している。 2曲目の《シリーン》という、奇妙だが美しいブルースも聴きものだが、とにかくこの『アウト・ゼア』というアルバムは、1曲目の《アウト・ゼア》で決まり! 異様なテンションとスピード感で、貴方を異界へと誘うことでしょう。 |
| (2009/10/24) |
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