OFF TO THE RACES (Blue Note) |
| - Donald Byrd |
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Donald Byrd (tp) Jackie McLean (as) Pepper Adams (bs) Wynton Kelly (p) Sam Jones (b) Art Taylor (ds) 1958/12/21 |
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ブラバンや、ジャズ研の人は、バリトンサックスのことを略して「バリサク」などと呼んでいるが、このアルバムを聴くと、ははん、なるほど、バリサクとは言いえて妙だなぁと感じる。 この略された言葉の音の響きが、ね。 バリサク奏者はペッパーアダムス。 彼の音色は、どちらかというと、「ザクッ!」だが、ブライトなドナルド・バードのトランペットと、少しくぐもったジャッキー・マクリーンのアルトが彼の音色にブレンドされると、バリトンの低音とエッジの立ち具合がより一層際立ち、「バリッ!サクッ!」になるのだ。 『オフ・トゥ・ザ・レイシズ』。 ドナルド・バードのブルーノート初リーダー作だ。 ドナルド・バードがベンツのボンネットに頬杖をついているジャケ写でも有名なアルバムでもある。 なんといっても、このアルバムのおいしさは編成の妙。 3つの管のアンサンブルは、サウンドをパキッと歯ごたえのある仕上がりにしている。 しかも、3管とはいえ、重厚な感じはほとんどなく、むしろ軽快さが感じられるのもこのアルバムの心地よさの一つ。 まさに、「サクッ!」とアンサンブルが突き進んでゆくのだ。 とくに、このアルバムの「顔」というべき快演《恋人よ我に帰れ》のアンサンブルの一体感と3管による豊かな色彩感は素晴らしい。 この豊かな音色が急速調に疾走するのだから、もう1曲目から耳が離せない。アンサンブルはもちろんのこと、各人の溌剌としたプレイも見逃せないが、やはり、リーダー、ドナルド・バードの軽やかに疾走するトランペットが俄然張り切っている。 ファンキー路線に突き進む前のバードのトランペットは、クリフォード・ブラウンを彷彿とさせるストレート・アヘッドなプレイで、ひたすら気持ちが良い。 もっとも、ブラウニーよりもバードの音質は心持ち軽く、薄い。 しかし、それが良い意味で明快さを助長する結果となっており、だからこそ、逆にペッパー・アダムスのバリトンサックスとの音色面での相性が良いのかもしれない。 何度聴いても飽きない、爽快なハードバップ・アルバムだ。 |
| (2006/08/28) |
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