BLUE BURTON (SMM) |
| - Ann Burton |
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Ann Burton (vo) Piet Noordijk (as) #3,6,8,10 Louis van Dijk (p) Jacques Schols (b) John Engels (ds) 1967/07/27-28 |
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あの勝信太郎も歌った《サニー》という曲は、世界中の人々の愛されている名歌だ。 オランダの歌手、アン・バートン。 彼女の代表的名盤『ブルー・バートン』は、《サニー》一曲で、人気を不動にしているアルバムだと言っても過言ではない。 しかし、不思議なことに、アルバム全体を1曲目から通しで聴くと、どうも《サニー》だけが妙に浮いているような気がする。 ブルーという名が冠されるように、アンニュイでメランコリックな面が強調されたアルバムだということは、全体を通して聞けば“一聴両全”だ。 大人の女性のちょっと気だるい魅力とでも言うべきか、安っぽい言葉で言うと、非常にアダルトなトーンに貫かれたアルバムなのだ。 しっとりと、ほのかな色気の漂うムーディな歌唱がつづく。 しかし、アルバム後半のサニーだけが、歌声がこれまでの音域から一気に跳ね上がり、少しだけ子供じみた無邪気な声質に変わる。 だから、この歌だけ妙に浮いて聞こえてしまうのだ。 もちろん、歌唱自体は悪くないし、とても印象に残るナンバーなのだが、はっきり言って、それは半分以上、曲の良さに負うところが多いんじゃないかと思う。 彼女の力量からすると、ギリギリ合格点といった程度のレベルで、必ずしもアン・バートン一世一代の名唄というわけではない。 むしろ、《ドント・エクスプレイン》のようなナンバーこそ、彼女の持ち味が存分に発揮されたナンバーだと思う。 有名&人気曲が、必ずしもその人の作風を代表するものではないということは往々にしてよくあることで、アン・バートンの場合も、必ずしも彼女の持ち味が発揮されているとは言いがたい《サニー》が、曲の良さも手伝ってか、 「アン・バートンといえば《サニー》」 という構図がいつの間にか成り立ってしまっている。 もちろん、悪くはないのだけれども、トータルなアルバムとして『ブルー・バートン』を判断した場合は、《サニー》は明らかに浮いていて、この曲が出現すると、これまでの統一された音の色彩と流れがプッツリと断ち切られてしまう。 しかし、アン・バートンの最初の一枚にこのアルバムを推すのは吝かではない。 なぜかというと、彼女のアンニュイな魅力がたっぷりと味わえる上に、代表歌とされる《サニー》も聞けるため、一粒で二度おいしいアルバムということに変わりはないからだ。 金髪、グラマー、お色気タップリな「トゥー・マッチ」な表現にお腹いっぱいになってしまいがちな日本人も多いと思われるが(ヘレン・メリルが人気の国だからね)、そういった意味では、脂ぎっていない、あっさりとした色気を感じさせるアン・バートンは、ジャズヴォーカルに興味を持っている日本人には安心してお薦めできるのだ。 |
| (2005/11/26) |
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