SPIRITUAL UNITY (ESP) |
| - Albert Ayler |
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Albert Ayler (ts) Gary Peacock (b) Sunny Murray (ds) 1964年7月 |
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混沌とした中にも美しさがある。 アイラーと共振しているテナー・サックスの強烈なバイブレーションは、一聴、騒音に近い耳障りかもしれない。 しかし、丁寧に一音一音追いかけてゆくと、身体の底から搾り出される豊かな旋律が聞こえてくるはずだ。
彼のテナーのサウンドは、まるで、肉体の一部のようだ。
《ゴースト》のテーマの旋律の、なんと素朴で無防備なことか。
どうでも良いことだが、個人的にちょっと気になるのが、《ゴースト:セカンド・バージョン》の演奏中に聞こえる「ピー」という音。
この『スピリチュアル・ユニティ』は、アイラーのアメリカデビュー作品。 |
| (2002/05/09) |
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アイラーの絶叫に近い“肉声”に魅せられ、ノックアウトされていた自分がいたが、どうも、このアルバムだけは、ほかのアイラーとは肌触りが違うということに、最近気が付いた。 音の過激さと同時に柔らかさも常に兼ね備えているアイラーの“肉声”は、どういうわけか、このアルバムに限っては限りなく“硬い”のだ。 気が付くキッカケは、サニー・マレイのドラミングにまで耳が行くようになってから。 セシル・テイラのカフェ・モンマルトルのライブでのプレイもそうだが、マレイのシンバルワークは限りなく細かい。 分子レベルにまで分割されたビートが再構築され、巨大なウネリと高揚感を出すかのごとくだ。 アイラーは、彼のドラミングに煽られ、急き立てられているのではないのだろうか? もちろん良い意味で。 それにプラスするように、ゲイリー・ピーコックの硬質かつダークなベースも、いつもと違うアイラーを引き出すのに一役買っていると思う。 過激な中にもオトボケの要素があり、だからこそ、魅力のあるアイラーのテナーだったが、『スピリチュアル・ユニティ』では、彼の中のニコヤカな表情が陰をひそめ、ひたすら嵐のようにテナーを吹き鳴らす鬼神に変身している。 それこそ“なにか”に取り憑かれたように。 その“なにか”の正体は、おそらく、サニー・マレイのドラムだ。 しかし、こんなに凄いドラマーでも、世間の評価は冷たい。いや、すでに忘れされているのか、あるいは、最初から認知されていないのか。 ニューヨークの街角の一角には、 「ドラム、教えます サニー・マレイ」 という張り紙が。 現在の彼は、細々とドラム教室で生計を立てているようだ…。 |
| (2006/02/07 配信) |
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