RENCONTRE (Sony Records) |
| - Georges Arvanitas |
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George Arvanitas (p) Ira Coleman (b) Joe Chambers (ds) Keiko Lee (vo) #8 1997年10月 |
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日本的な企画モノの典型。 演奏に関してまず最初にフォローしておくと、一言、悪くないです。 ピアノも悪くないし、ドラムもベースもきちんとプロの仕事をしている。 音楽の内容を悪しざまに言う気持ちは毛頭ない。 彼らジャズマンは、ある意味“職人”だから、オーダー通りの仕事をするし、依頼された仕事は、クライアントの満足するレベル以上の仕上がりを目指すことが、何よりのプライドなはずだ。 しかし、なんでもかんでも、おいしくて、カロリーの高い具ばかりを盛り込もうとする、このアルバムの企画のセンスはどうしたことだろう? 板前さんに、オレは大トロとエンガワとウニとイクラとシャコと穴子とサーモンのトロを炙ったものとカツオのたたきが好きだから、ご飯の上にドカーンと盛っておいてね、と頼むようなセンス。 これを下品と感じるのは私だけか? きゅうりやガリやイカも箸休めに混ぜろよなと思うのは私だけか? アルヴァニタスというプロの板前さんは、ようするに食材のことを分かっていない成金のお客様の言われるがままに、何一つ不満を漏らさずに、黙ってきちんとクオリティを満たす料理を作ってくれた、というアルバムが、『ランコントル』だ。 なんでもかんでも一つの器に詰め込んでしまおうというケチ臭い根性を嗅ぎ取ってしまうのは、私の性格が悪いからか? 日本的なのかなと思ってプロデューサーを見てみたら、やっぱり日本人だッタ。 そして、やっぱりスイングジャーナルゴールドディスク大賞受賞作だ。 偶然なのか、必然なのか、最近の受賞作と私の好みって、見事なほどに一致していませんなぁ。 ケイコ・リーをくっつけてみたり、ミンガスのお怒りソングからスウェーデンの民謡まで、はたまたエリントンからモンクまで引っ張り出して、ブルースも忘れずにきっちりと抑え、冒頭はショーターの《フット・プリンツ》でイキの良いオープニングを飾る。 とにかく、有名曲、人気曲、人気歌手ならなんでもござれ。 カメラ、ウォークマン付のケータイ電話に、懐中電灯とラジオと巻き尺と十得ナイフをくっつけた感じか? 「どうです?おトクな内容でしょ?」 プロデューサーの声が聞こえてきそうだ。 「音楽にトクもソンもあるかよ。」 これが私の感想。 ただ、アルバニタストリオの名誉のためにもう一度断っておくと、演奏は悪くないです。 ちょっと急いて前ノメリな感はしますが。 ケイコ・リーの歌唱も腹八文目な重たさで、ゲップが出なくて良いです。 一曲だけの参加ってのもいいね(笑)。 私にとっては、好きな曲、良い演奏が多いにもかかわらず、選曲ゆえに嫌いだったり、好きだったりするアルバムだ。 ただ、どの演奏も、極端なディフォルメや崩しを入れず、曲の原型をとどめた演奏なので、収録曲のいくつかに興味のある方にとっては、“名曲入門”としては適した内容といえないこともない。 |
| (2003/11/12) |
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