MONTREUX ALEXANDER (MPS)
- Monty Alexander

  1. Nite Mist Blues
  2. Feelings
  3. Satin Dall
  4. Work Song
  5. Drown In My Own Tears
  6. Battle Hymn Of The Republic

Monty Alexander (p)
John Clayton (b)
Jeff Hamilton (ds)

1976/06/10
アタックが強く芯のあるピアノ。
かなり、ゴスペル&ブルースを感じさせる「訛り」の強いピアノ。

この「訛り」の強さが、最初の数音で一気に客を掴み、観客をノセるのに一役買っている。
1曲目に演奏されるアーマッド・ジャマル作曲の《ナイト・ミスト・ブルース》の出だしは、まるでレイ・ブライアントのようなタッチの明晰さに、メンフィス・スリムのようなコテコテ具合がミックスされたタッチ。

このタッチを披露することによって、あっという間に聴衆をひきつけているのが、観客の手拍子やざわめきから、音だけでも手に取るようにわかる。

しかし、中盤で加速する箇所を聞くに、この人は単なるブルージーなフレーズとゴスペルなタッチだけを売りにしているわけじゃないということもわかる。
少しずつ、ほんの僅かだが、タッチがモダンになってゆくのだ。
しかし、“明晰なコテコテ度”は寸分とも変わらない。
ブルース&ゴスペルタッチのお手本のようなフレバーをモンティ・アレクサンダーは持っている。

もっとも、モンティ・アレクサンダーは、南部の出身ではなく、ジャマイカの出身だが…。

オスカー・ピーターソンに認められてデビューした彼のピアノは、たしかに、ピーターソン同様、「華」があるし、どこまでも陽気で明るい。

突き抜けるような明るいタッチは、まさにライブ向け。
しかも、狭いクラブよりも、広々としたコンサートホールのほうがお似合いなピアノだ。

演奏のテクニックもかなりのもの。
だからこそ、華やかタッチでつづられる《サテン・ドール》のような曲は、彼の持ち味にピッタリだし、《ワークソング》などは、もはや彼の独断場。

ときとして「お腹一杯」に感じる、装飾音過多なピアノワークも、このような曲にはよく似合う。

ライブならではの興奮、熱気、名演が渾然一体となって生まれたモンティ・アレクサンダーの代表作。
(2005/08/24) 


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