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He plays the guitar. ところが、最近は、play guitar のように"the"を抜いて使われることが多くなっているという。
もちろん、クラシックの世界では、頑なに"the"をつけることが主流のようだが、ジャズやポピュラー音楽の場合は、"the"を抜かす傾向が強まってきている。
たしかに、特にジャズの場合、わざわざ持ち運んだり銘柄を指定する人も中にはいるが、多くの演奏者は、その場所にある楽器を使うことが多い。
山下洋輔も度々エッセイに書いているが、ピアニストはその会場にあるピアノを弾かねばならないし、毎回毎回出会う違うピアノを手なづけなければならない。
しかし、ことベースの場合はどうだろう。
私はベーシストだし、ベースが大好きだが、"a bass"としてのベースが好きなわけではない。
それが証拠に、バンドの練習にベースを持って行くのを忘れて(!)スタジオでベースをレンタルして弾いたことも何度かあったが、一度として満足の行く音色を出せたり、満足出来るプレイが出来たためしが無いのだ。それどころか、メンバーの足を引っ張ってばかりの本当にボロボロなプレイばかり。
私にとってのベースとは、フェンダーのオールド・フレットレス・フラットワウンドの弦という、ハード的には三つの条件を満たし、なおかつ、“フロントピックアップ寄りの位置でピッキングした音をリアのピックアップで拾った音が、甘く良く通るサウンドで鳴ってくれる”という、他のベーシストからしてみれば、「なんじゃそりゃ?」と思うかもしれない条件を満たしていないと、なかなかベースを弾いている自分を実感出来ないのだ。 だから、私は自分のベースじゃないとうまく弾ける自信はまったく無いし、逆に私のベースを他の人が弾いても、弾き心地も、サウンドも、必ずしも満足の行くものにはならないと思う。 そういうわけで、私にとってのベースといえば、現在私が所有しているベースをおいて他が無いわけで、断じて"a bass"ではなく、どうしても"the bass"じゃないとシックリこないのだ。 あ、"the bass"じゃなくて、"my bass"か(笑)。
しかし、将来的には、私の音楽的なキャラクターと、私のベースのサウンドキャラクターがもっともっと一致して、「ヤツにこのベースあり。このベースで弾いているサウンドこそが、ヤツならではのサウンドだ」と言われるようになりたいと思っている。 (記:2002/09/18)
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